story2ハイスペックな新築戸建

物件は豊中市の西のほうに建っていた。私たちの住む賃貸マンションは尼崎市内なので、ほぼ隣り合わせだ(なんで今まで存在に気づかなかったのだろう)。生活環境はほとんど変わらないと言えた。すぐ近くに園田競馬場があり、一級河川の猪名川が流れている。工場や倉庫が多いエリアではあるものの、自然林の残る大きな公園があった。うーん、ロケーション的にもいいかもしれない。

建物は5棟が並んで建っていた。まるでデザイナーズマンションのような外観である。グリーンに塗られた柱がバルコニー部分に印象的に配置されていた。間取りは15帖以上のLDKと3〜4部屋。ペントハウスにルーフバルコニーまでついている。元々間取りには興味がなかった(それよりも車のことを優先していた)が、このスペックは申し分ない。もちろんキッチンやバスルームなどの住宅設備は、賃貸よりも格段にグレードが高かった。

車好きということもあり、実は私はスペックにうるさい。
愛車のアルファロメオ147はハッチバック型のプレミアムコンパクトカーである。日本には2001年から輸入され、「2002年度インポートカーポートオブザイヤー」や「2002-2003グッドデザイン賞」を受賞している。ボディタイプは3ドアと5ドア。フロントグリルにはシンボルである「盾」が大胆に配置され、ナンバープレートは真正面ではなく向かって右側にズラしてつけられている。この面構えが他の車とは一線を画し、とにかくカッコいいのだ。1,600ccの直列4気筒ツインスパークエンジンがボンネット内に横置きに搭載され、前輪駆動FF方式を採用したそれは150馬力を発生する。ミッションはセレスピードと呼ばれるATモード付きシーケンシャル5速(これが壊れやすいのだが)。セレスピードはクラッチ操作を自動的に行う2ペダルの5段トランスミッションで、F-1マシンと同様にハンドル部分で操作するパドル式シフトスイッチも配置されている。ワイドフェンダーや大型エアダクト、メーターパネル内のデジタル表示式マルチファンクションディスプレイ、BOSEのサウンドシステムなど、走行性能・装備ともに、かなりハイレベルであると言える。安全面では、デュアル&サイドエアバッグ、プリテンショナー付きシートベルト、EBD付きABSを標準で装備。また、盗難防止装置のイモビライザーも装着されている。

・・・話が脱線してしまったようだ。車のことになると、どうも私は饒舌になる。家探しの話に戻ろう。